近年太陽光発電所の金属等盗難(主にケーブル盗難)が後を絶ちません。
9月27日には非公開で警察庁による「太陽光発電のケーブル盗難削減に向けた意見交換会」が
開かれ、当協会も参加し、警察庁、県警、関係団体と意見の交換をさせていただきました。
盗難防止策としてJPMAでは以下の対策を推奨します。
【設備設計面での配慮・対策例】
1)露出(コロガシ)配線はなるべく避ける
2)地下埋設配管とハンドホールのロック設計
3)フェンス・柵・鍵など防犯対策強化、定期的な草刈りにより所内が外から見える
4)セキュリティーシステムの導入、侵入アラートシステムによる夜間監視
5)侵入者に対して光と音で威嚇する設備や記録可能な監視カメラの設置
6)監視システムのケーブル管路の保護など
【運営面での配慮・対策例】
1)ケーブル盗難異常検知と緊急駆け付け対応
2)近隣の方々や発電所間の防犯協力、地域共生の推進による防犯体制の構築
3)警備会社等を活用した防犯対応強化
4)動産保険ならびに休業損害保険等の加入による損害対策
(なお、防犯対策や対応が不十分な場合には保険が適用されない場合があります)
事業者にとっての抜本的な対応が難しいなか、近隣の方々との治安協力・地域共生の推進や、
皆様メンテナンス技士からの提案(定期的な見回りなど)で効果を上げているケースもあります。
太陽光発電設備のケーブル盗難対応については、社会のエネルギーインフラとしての責務を
果たしていけるように施主様にアドバイスをお願いします。